さて、さらなる減薬に備え、以前にもちょっと触れた「離脱症状発生時に私のとった行動」(と感じたこと)について書いておこうと思う。
最初にパキシルの離脱症状について簡単に説明しておくが、以下、記憶に頼って書くので正確でない内容が含まれるかもしれない。正確な内容が知りたい方は、パキシル 作用 離脱症状 などのキーワードで検索。
まず、パキシルは脳の中のセロトニンという物質を増やす作用のある薬で、SSRIという比較的新しいタイプの抗うつ剤。
SSRIは、Selective Serotonin Reuptake Inhibitorの略で、日本語だと選択的セロトニン再取り込み阻害薬だったと思う。たぶん。要するに、脳内で放出されたセロトニンの再吸収を阻害することでその濃度を増加させる作用がある。
SSRIは旧世代の抗うつ剤と比較して、重篤な副作用が出にくいとされ、最近では抗うつ剤の第一選択薬とされることが多い。このSSRIの中でも、24時間という比較的長い半減期(血中濃度が半分になるまでの時間)を持ち、1日1回の服用で済むのがパキシル。
脳内には、ドーパミン(快楽等に関連)とノルアドレナリン(恐怖等に関連)という神経伝達物質があるが、セロトニンはそれらのバランスをとり、心の落ち着きを保つ働きがある。このセロトニンが減少すると、心のバランスが崩れ、結果として鬱やパニック障害などの病態として現れる。
SSRIでセロトニンの量を増やしてやることができるが、セロトニンの量が急に増えたり減ったりするとそれはそれでまずいので、薬の増量も減量も少しずつ行う必要がある。
で、やっと問題の減薬時の離脱症状の話に入る。(前置きが長い)
SSRIの減量を慎重に行う必要があるのは上記の通りだが、パキシルはその中でも奇妙な離脱症状が出やすいことが知られている。(メカニズムはまだよくわかってないらしい。怖い。)
主な症状としては、めまい、頭痛、不安、焦燥、震え、耳鳴り(シャンシャン)、電気ショックのような痺れ(ビリビリ)等がある。このシャンシャンとビリビリが特徴的なので、シャンビリ等と呼ばれたりもする。私の場合は、めまい、不安、焦燥、ビリビリが酷かった。
前回一番酷い離脱症状が発生したのは、4時間残業して帰りに牛丼を食べて帰ったとき。このときは、途中の電車の中でもフラフラになりながら何とか家に帰り着いた。
こんなとき、普通なら翌日は無理をせずに早めに帰るべきなのだが、理系脳のサガで問題の切り分けがしたくなった。
つまり「4時間残業して牛丼を食べて帰る」以外の仕事や生活の状況はあまり変えずに、「2時間残業して牛丼を食べて帰る」にしてみたらどうだろうと考えたのだ。(バカだ)
結果、家に帰り着くまでにそれほど酷い離脱症状は発生しなかったのだ。
つまり、私の当時の体調だと
・2~4時間のどこかに残業の限界がある。
・帰りに牛丼を食べて帰るのは問題ない。
ことが仮定された。(半分冗談ですよ)
ここからちょっとまじめな話になる。
理系脳はなにかの現象が発生したときにその原因は何かを突き止めようとする。すべての現象に因果関係を見出そうとする。
論理的思考自体は重要なスキルだと思うが、使い方を間違えると危険だ。
私が自律神経失調症を発症したときにも、真っ先に原因は何だろうということを考えそうになったが、主治医の先生が私の性格を見抜いて的確に釘を刺してくれた。
「原因を考えることは後。それ自体がストレス。今は症状を抑えることだけ考えて。」
上司も理系なので、私が休職するときも
「原因は何なの?どうやったら解決するの?休んだら確実に治るの?」
とばかり聞かれ、正直うんざりだった。
自分の感情にも理由を求めそうになり、それで何度も失敗している。
人間の感情はロジックじゃない。変に理由をつけようとするとこじれる。
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